車検はどこで受ける?ディーラー・専門店・用品店・ガソリンスタンドを比較

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車検の時期が近づくと、「どこに頼めばいいのだろう」と迷う方は多いのではないでしょうか。車検はディーラーだけでなく、車検専門店、カー用品店、ガソリンスタンドなどでも受けられます。それぞれ費用の傾向や整備の範囲、車検完了までの早さが異なるため、どこがよいかは車の状態と重視する条件によって変わります。

この記事では、主な車検の依頼先の特徴を、費用・早さ・整備体制・向いている人という観点から比較し、自分に合った選び方と見積もりで確認したい項目を解説します。

この記事でわかること
  • 車検を受けられる主な場所
  • ディーラー・車検専門店・カー用品店・ガソリンスタンドの違い
  • 費用・早さ・整備内容を比較するポイント
  • 車の状態や重視する条件に合った選び方
  • 見積もりで確認したい項目
目次

車検はどこで受けられる?主な依頼先の種類

車検の依頼先は、大きく分けて4種類あります。ディーラー、車検専門店(車検フランチャイズを含む)、カー用品店、ガソリンスタンドです。このほか、地域の整備工場に直接依頼する方法や、自分で運輸支局へ車を持ち込むユーザー車検という方法もあります。

どの依頼先でも、車検そのものの検査基準は共通です。異なるのは、料金体系、点検整備の範囲、代車や保証などのサービス、そして車検完了までの早さです。まずは、それぞれの一般的な特徴を順番に見ていきましょう。

なお、自分で車を持ち込む方法との違いは、ユーザー車検と業者車検の違い|初心者におすすめなのは?で詳しく解説しています。

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前提知識|車検の合格と点検整備は同じではない

依頼先を比較する前に、押さえておきたい前提があります。車検は、検査の時点で車が安全・環境に関する基準に適合しているかを確認する制度です。車検証の有効期間中、ずっと安全に走れることを保証するものではありません。

そのため、「安い料金で車検に合格すること」「今後も安全に乗るために点検整備をすること」は、同じではありません。国土交通省も、点検整備の必要性として、日常的な点検や定期的な点検整備の重要性を案内しています。点検整備の内容や区分については、点検整備の種類も参考になります。

だからといって、必要以上に不安になることはありません。大切なのは、料金の安さだけでなく、どこまで点検整備が含まれているかを確認して選ぶことです。車検と法定点検の関係は、車検と法定点検の違い|車検に通れば整備は不要?で詳しく解説しています。

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ディーラー車検の特徴

ディーラー車検は、そのメーカーの車に関する情報や純正部品の供給体制が整っている点が特徴です。一般的には費用が高めの傾向がある一方、点検整備の範囲が手厚いプランが多く、安心感を重視する人に選ばれやすい依頼先です。

メリットの傾向

  • メーカー車の構造や整備情報に詳しい
  • 交換部品は純正部品が中心になりやすい
  • 点検整備や整備保証が手厚いプランが比較的多い
  • リコールやメーカー保証との連携がしやすい

注意点

一般的には、車検基本料や整備工賃が他の業態より高めになる傾向があります。また、予防的な部品交換の提案が多くなる場合もあります。提案された整備が「車検に通すために必要な整備」なのか「今後のための推奨整備」なのかを確認すると、納得して判断しやすくなります。

年式が古くなり修理費用がかさむ場合は、車検を通すか乗り換えるかという判断も出てきます。その考え方は車検を通すか乗り換えるかは「総額」で判断しようで解説しています。

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車検専門店の特徴

車検専門店は、車検を主な業務とすることで作業を効率化し、比較的安い料金と短い納期を実現しやすい業態です。店舗によっては、最短1日で車検が完了するプランを用意している場合もあります。

メリットの傾向

  • 車検基本料が比較的安い傾向がある
  • 車検完了までの日数が短いプランが多い
  • 料金プランが複数用意されている店舗が多い

注意点

安いプランは、車検の合格に必要な範囲の点検が中心で、予防的な整備が含まれていない場合があります。安いこと自体が問題なのではなく、含まれる整備の範囲がプランによって異なる点に注意が必要です。料金だけでなく、実際の作業内容を確認することが重要です。

「安い車検で大丈夫?」と不安な方は、安い車検は大丈夫?価格だけで選ぶ前の注意点(準備中)もあわせてご覧ください。

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カー用品店の車検の特徴

カー用品店の車検は、店舗で扱う部品や用品を選びながら交換できる点が特徴です。タイヤ、バッテリー、オイルなどの消耗品を、純正部品以外の選択肢も含めて比較しやすい業態といえます。

メリットの傾向

  • 交換部品の選択肢が比較的多い
  • 部品代を抑えやすい場合がある
  • 買い物のついでに相談しやすい

注意点

店舗によって整備体制や対応できる作業の範囲が異なります。すべての店舗が同じ設備を持っているわけではないため、依頼したい整備に対応しているか、事前に確認する必要があります。部品の価格差だけで判断せず、工賃を含めた総額で比較しましょう。

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ガソリンスタンド車検の特徴

ガソリンスタンドの車検は、給油のついでに申し込める身近さが特徴です。店舗数が多く、受付の窓口としては利用しやすい業態です。

メリットの傾向

  • 店舗数が多く、申し込みやすい
  • 給油やガソリン代の割引と組み合わせた特典がある場合がある
  • 比較的安いプランを用意している店舗もある

注意点

ガソリンスタンドの場合、受付をした店舗と、実際に点検整備や検査を行う場所が同じとは限りません。自社の整備工場を持つ店舗もあれば、提携する整備工場へ車を運んで作業する店舗もあります。

受付店舗と実際の作業場所が同じとは限らない点は、見積もりの段階で確認しておきたいポイントです。作業場所によって、車検完了までの日数や、追加整備が見つかったときの連絡の流れが変わることがあるためです。

桜庭さん

4種類も選択肢があると、正直どこがいいのか分からなくなってきました…。結局どこが一番いいんですか?

ひろたか

車の年式や状態、費用・早さ・安心感のどれを重視するかで、合う依頼先が変わります。まずは表で全体像を整理してみましょう。

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ディーラー・車検専門店・カー用品店・ガソリンスタンドを比較

ここまでの内容を、費用・早さ・整備の特徴という観点で整理します。いずれも一般的な傾向であり、実際の料金やサービスは店舗によって異なります。あくまで候補を絞るための目安として活用してください。

▼ 費用の傾向・早さの傾向

依頼先費用の傾向早さの傾向
ディーラー比較的高め数日かかる場合が多い
車検専門店比較的安め最短1日のプランもある
カー用品店中間的店舗や混雑状況による
ガソリンスタンド比較的安め作業場所により異なる

▼ 整備の特徴・注意点

依頼先整備の特徴注意点
ディーラーメーカー車に詳しく純正部品中心費用が高めになりやすい
車検専門店車検に必要な範囲を効率的に実施プランにより整備範囲が異なる
カー用品店部品の選択肢が多い整備体制が店舗により異なる
ガソリンスタンド提携工場で作業する場合がある実際の作業場所の確認が必要

向いている人の目安は、次のとおりです。

  • ディーラー:新しめの車に乗っていて、手厚い点検整備や保証を重視する人
  • 車検専門店:費用と早さを重視し、必要な整備を自分で選びたい人
  • カー用品店:消耗品の交換をまとめて行い、部品を選びながら費用を抑えたい人
  • ガソリンスタンド:身近な窓口で申し込みたい人(作業場所の確認は必要)

※上記は一般的な傾向であり、料金・設備・サービスは店舗ごとに異なります。

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認証工場・指定工場と実際の作業場所を確認しよう

依頼先を比較するとき、業態の違いと同じくらい重要なのが、「どの工場が、どこで作業するのか」という視点です。自動車の分解整備を行う工場には、認証工場と指定工場という区分があります。

桜庭さん

認証工場と指定工場って、名前が似ていますね。どちらかが上ということですか?

ひろたか

優劣ではなく、役割の違いです。ざっくり言うと、指定工場は自社の設備で検査まで行える工場、認証工場は点検整備を行い、検査は運輸支局などへ車を持ち込む工場です。

認証工場は、国から認証を受けて分解整備を行える工場です。車検の検査自体は、運輸支局などの検査場へ車を持ち込んで受けます。一方、指定工場は民間車検場とも呼ばれ、国の指定を受けた自社の検査設備で検査まで完結できる工場です。詳しくは、国土交通省「自動車整備工場には認証工場と指定工場があります。その違いは?」で確認できます。

指定工場は検査まで自社で行えるため、車検完了までの日数が短くなりやすい傾向があります。ただし、指定工場なら必ず優良、認証工場だから劣る、ということではありません。どちらも国の制度に基づく工場であり、実際の対応は店舗ごとに異なります。なお、近年は電子制御装置の整備を含む特定整備という制度も始まっています。制度の概要は国土交通省「自動車特定整備事業について」で確認できます。

見積もりの際には、依頼先が認証工場か指定工場か、そして実際に作業を行う場所はどこかを確認しましょう。両者の違いは、認証工場と指定工場の違い|車検を依頼するならどちら?で詳しく解説しています。

車検先を選ぶときの比較ポイント

車検の費用は、「基本料金」だけを見ても比較できません。総額は、大きく分けて法定費用と、店舗ごとに異なる費用・サービスで構成されるためです。次の項目をそろえて比較すると、店舗ごとの違いが見えやすくなります。

  • 法定費用(自動車重量税、自賠責保険料、印紙代など)
  • 車検基本料・点検費用・検査料・代行手数料
  • 部品代と整備工賃
  • 追加整備が発生した場合の扱い
  • 代車、引き取り・納車サービスの有無
  • 整備保証の有無と内容
  • 車検完了までの日数

法定費用はどこで受けても基本的に同じですが、それ以外の費用は店舗やプラン、車両の状態によって変わります。費用の構成は、車検費用の内訳|法定費用と整備費用の違いで詳しく解説しています。また、見積もりが想定より高いと感じたときの確認方法は、車検見積もりが高いのはなぜ?確認すべき項目(準備中)が参考になります。

年式が古い車や走行距離が多い車は、追加整備が発生しやすいため、整備体制が整った依頼先のほうが対応しやすい場合があります。車検に通るか不安な状態の車は、先に状態を確認しておくと見積もりの精度が上がります。詳しくは車検に通るか分からないときの確認方法をご覧ください。

車検の見積もりで確認したい10項目

実際に見積もりを取るときは、金額の大小だけでなく、内訳と条件を確認することが重要です。次の10項目をチェックすれば、店舗ごとの違いを比較しやすくなります。

  1. 見積もりの総額
  2. 法定費用の金額
  3. 基本料金に含まれる点検・整備の内容
  4. 車検に必要な整備と推奨整備の区分
  5. 追加整備を行う前に連絡をもらえるか
  6. 交換部品の種類(純正部品か、それ以外か)
  7. 実際に車検作業を行う場所
  8. 認証工場または指定工場のどちらか
  9. 代車、保証、引き取り・納車の有無
  10. 車検完了までの日数

特に4番目の「必要な整備と推奨整備の区分」は重要です。この区分が明確な見積もりは、内容を理解したうえで整備の範囲を選びやすくなります。車両の仕様や作業内容を確認する際には、口頭の説明だけでなく、書面の見積もりで項目ごとに確認するのがおすすめです。

車検先は1店舗だけで決めずに比較する

ここまで見てきたとおり、同じ業態でも店舗ごとに料金、設備、整備の範囲、サービスは異なります。そのため、1店舗の見積もりだけで決めるのではなく、複数の店舗で見積もりを取って比較するのが確実です。

桜庭さん

比較が大事なのは分かりましたが、何店舗くらい見積もりを取ればいいんでしょうか?

ひろたか

目安は2~3店舗です。業態の違う店舗を組み合わせると、費用や整備範囲の違いが分かりやすくなりますよ。

たとえば、ディーラーと車検専門店のように、タイプの異なる店舗で見積もりを取ると、含まれる整備の範囲や提案内容の違いが比較しやすくなります。相見積もりの取り方や比較のコツは、車検の相見積もりは何社必要?比較する項目を解説(準備中)で詳しく解説しています。

とはいえ、近くにどんな車検店舗があるのか、料金がいくらくらいなのかを1店舗ずつ調べるのは手間がかかります。車検の検索サービスを使えば、地域の店舗の料金やサービスをまとめて確認できるため、比較の候補を絞りやすくなります。

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よくある質問(FAQ)

最後に、車検の依頼先についてよくある質問をまとめます。

車検は購入したディーラー以外でも受けられますか?

受けられます。車検はどの依頼先で受けても検査の基準は同じです。購入した店舗で受ける義務はありません。ただし、メーカー保証や点検パックなどの契約内容によっては条件がある場合があるため、契約内容を確認しておくと安心です。

ディーラー車検はなぜ高いといわれるのですか?

一般的には、点検整備の範囲が手厚く、純正部品を使用する傾向があるためです。予防的な整備の提案が含まれることも、総額が上がりやすい理由の1つです。必ず高くなるわけではなく、プランや車両の状態によって変わります。

安い車検専門店でも問題ありませんか?

安いこと自体が問題になるわけではありません。ただし、安いプランは車検の合格に必要な範囲の点検が中心で、予防的な整備が含まれない場合があります。基本料金に含まれる内容と、追加整備の扱いを確認したうえで判断しましょう。

ガソリンスタンドの車検はどこで整備するのですか?

店舗によって異なります。自社の整備工場で作業する店舗もあれば、提携する認証工場や指定工場へ車を運んで作業する店舗もあります。見積もりの際に、実際の作業場所と車検完了までの日数を確認してください。

車検は何店舗くらい見積もりを取るべきですか?

目安は2~3店舗です。業態の異なる店舗を組み合わせると、費用と整備範囲の違いを比較しやすくなります。見積もりの項目をそろえて比較することが重要です。

車検に必要な整備だけを依頼できますか?

店舗によっては、必要な整備と推奨整備を分けて提案してもらい、内容を選んで依頼できる場合があります。ただし、車検の合格は検査時点の基準適合を確認するもので、その後の安全を保証するものではありません。推奨整備を見送る場合は、次の点検の時期もあわせて確認しておくと安心です。

記事のポイント

最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。

記事のポイント
  • すべての人に共通する最適な車検先はなく、車の状態と重視する条件で選ぶ
  • ディーラーは、メーカー車への理解と手厚い整備が特徴で、費用は高めの傾向
  • 車検専門店は、費用の安さと早さが特徴で、プランごとの整備範囲の確認が必要
  • カー用品店は、部品の選択肢が多い一方、整備体制は店舗によって異なる
  • ガソリンスタンドは、申し込みやすい反面、実際の作業場所の確認が必要
  • 同じ業態でも、料金・設備・サービスは店舗ごとに異なる
  • 基本料金ではなく、法定費用や整備費用を含めた総額で比較する
  • 認証工場か指定工場か、実際に作業する場所はどこかを確認する
  • 車検の合格と点検整備は同じではなく、整備の範囲まで確認して選ぶ
  • 迷う場合は、2~3店舗で見積もりを取り、内容をそろえて比較する

依頼先の候補を絞るには、まず地域の店舗の料金とサービスを知ることが第一歩です。検索サービスを使えば、近くの店舗をまとめて比較でき、見積もりを取る候補を選びやすくなります。

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参考サイト

本記事は、車検の依頼先を選ぶための一般的な情報を紹介するものです。料金、点検内容、整備体制、保証、対応車種などは、店舗や車両の状態によって異なります。契約や車検の依頼前に、各店舗で最新の料金とサービス内容をご確認ください。また、個別車両の安全性や保安基準への適合性については、認証工場、指定工場、検査機関などへご確認ください。

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